微妙な閑話 (お侍 拍手お礼の五十八)

        〜寵猫抄より
 


記録的な酷暑だった関西地方も、
さすがに朝晩は、多少涼しい風も満ちるようになった今日この頃。
洗濯物を干していると、お隣りさんの内職用の作業場から、
朝のラジオショーが聞こえて来まして。
今朝は“コガネムシ”特集だったようで、
リスナーからのおはがきやメールを次々に紹介していたのですが、
そんな中にこういうのが紹介されておりました。

『私が住んでいる地方では、昔から茶羽根Gの事を「黄金虫」って言ってます。』

 ………はいぃい?

何でも、茶羽根Gの卵嚢が金色のがま口に似ていることと、
昔は台所に食べ残しがあるほど裕福な家にしかいなかったことから、
そのリスナーさんが住んでおいでの地方では
Gのことを「黄金虫」と呼んでいたのだそうで、
しかもしかも、野口雨情作詞の童謡「黄金虫」も
Gのことではないかとする説がある……というのです。



そこからふと、
何とはなく想像してしまったのが、
作家の島田せんせえが
そういう土地への取材に出る必要が出来たなら、
敏腕秘書殿は果たして着いて来てくれるんだろうかという“もしも”。
ありがたがってのこと駆除なんて滅相も無いと可愛がられているとか、
その結果、そこここに沢山いるというわけではないのでしょうが。

 『そうですか、ここが……。』

なんて、
苦手なものだからこそ
いちいち意識してしまいそうな気がするのでと、
申し訳ありませんが、
こたびは留守番させていただきますと言い出したりしてな。

  で、仔猫様は仔猫様で、

うっとぉ。シュマダは大好きだけどもあのね?
シチと一緒の方が美味しいのいっぱいぱい食べらえると思おし、
シュマダについてっちゃうとキュウ兄とも遊べないから、あのネ。

  シチさんと手をつなぎ、
  バイバイと手を振ったりするんだろうなと。

そこまで想像したところで、
洗濯物 第2陣に呼ばれてしまったもーりんだったのでありました。




  〜Fine〜  2010.09.15.


  *お話じゃなくてすいません。
   何と言いますか、
   へえぇええ〜〜〜〜っと思ってしまったものですのでつい。(笑)

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